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BIG MAGIC「夢中になる」ことからはじめよう。

目次


Chapter1 「恐れ」を乗り越え、充実した人生を送るには

Chapter2 インスピレーションとともに生きる

Chapter3 誰もが、「やりたいことをやる自由」を持っている

Chapter4 決してあきらめない

Chapter5 好奇心を信じ続ける

Last Chapter ビッグ・マジックが起こした奇跡

書評


アーティストになりたい!っていう人や、本を書くことに興味がある人には持ってこいの作品です。

 

勇気づけられます!!

 

それと正反対のことをやりたい人、目指している人、そうじゃない方にとっては、「マンマ・ミーア!!」ってなるような内容かも。(笑)

 

大きなトピックで言うと、これは“創造性についての話”です。

 

 

私は書くことが好きで、絵や音楽も小さい頃から好きでやっていたし、最近は写真を撮ることも好きになってきています。

 

が、彼女のこの本を読んで、より芸術に関わっていきたい、芸術を楽しむことに時間をかけたいという想いが強くなりました。

 

 

それは、芸術を仕事にしてお金を得たいという意味でありません。

 

 

もっと自由に何の損得もなく、やりたいからやる、好きだから好きなだけやる、という意味です。

 

 

子供の時を思い出しました。

 

 

それを仕事にするためでもなく、お金を得るためでもなく、“ただやってみたいから”、“面白そうだから”という理由で何かを真剣になって作ることをしていました。

 

 

例えば私は、粘土を使ってET(スティーブン・スピルバーグの)の家を作ったり、自分でキャラクターを作って簡単なマンガを描いてみたり、好きなアニメのキャラクターをそっくりに描いたり、土手に咲いている植物を使って花の冠を作ったり。

 

 

後は思い出せないけど、数多くの、大人になって考えるとどうでもいいことをやっていたなぁと思います。

 

 

そして今はそんなことやろうとは思いません。

 

なぜか?

 

何にもならないから。

 

 

仕事で忙しいし(今はそうじゃないけど)、お金になるわけでもない、誰かにあげるわけでもない、そんなことに時間と労力を費やすことは馬鹿げている。だからやらない。

 

 

ですが、それこそが“創造活動”で、それを大人になっても続けてほしいとエリザベス・ギルバートは言っています。

 

 

何かに夢中になって自分にしか創れないものを作って世にどんどん出していってほしいと言っています。

 

 

芸術家の道を歩みたいと思っている人なら、売れる作品を作ろうとするのではなく、売れなくてもいい、自分がそれを創ってみたいからやる、なんだっていい、人の評価なんか気にしないで、自分が酷いと想っている物でも、とにかく何でも創ってほしいと言っています。

 

 

そんなこと言ったら芸術家として食べていけないと思うかもしれない。

 

 

それについても触れています。

 

芸術を創ることは難しい。そしてそれを仕事にしようとすると、自分の芸術性を殺してしまうこともあると。

 

 

私は絵を描くこと、何かを書くことは得意です。ですが、自分に才能があると思ったことはないので、それを仕事にしようとは思ったことはありませんでした。

 

今も、仕事にしよう、それで生活していこうという気はないけれど、売れる売れない関係なく何かを創って世に出してみようかなと思っているところです。

 

 

それで、最近にTシャツを創ってみました。

 

古くなって着ていない彼の白いTシャツに、布用のペンを使って、ビールを飲みながら、絵を描いてみました。

 

とても楽しい時間でしたし(ビールのせいもあるかも)、完成した時も嬉しかった。

 

 

で、これが何になるの??

 

 

「別にいいじゃない!」

 

これがエリザベス・ギルバートの意見です。

 

 

この書評、言いたいことが言葉でうまく表現できなかったけど、解かる人には伝わると思っています。

 

よりエリザベス・ギルバートの魅力が伝わるように、下にTED talkのスピーチの動画つけました。

おすすめしたい人


  • 創作活動が好きな人、芸術肌な人
  • 本を書くことに興味がある人
  • ブログを書くことが好きな人
  • 「これやってみたいなぁ。でも何の意味になるんだろう。」と思ってなかなか行動できない人

著者プロフィール・Elizabeth Gilbert


小説家。ジャーナリスト。ニューヨーク大学卒業。1993年、初めての短篇小説を「エスクァイア」誌に発表。1997年に刊行された処女短篇集である「巡礼者たち」は、パリス・レビュー新人賞、プッシュカート賞を受賞、PEN/ヘミングウェイ賞の候補作となり好評を博す。

2000年に発表した小説『Stern Men』はベイリーズ賞の候補に、2002年に発表した『The Last American Man』は全米図書賞と全米批評家協会賞の両方で最終候補作となる。そして2006年、『食べて、祈って、恋をして』で『ニューヨーク・タイムズ』紙ベストセラーリストで第1位に輝き、一躍有名に。

同年、『タイム』誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に選出されたほか、同作は2010年にジュリア・ロバーツ主演で映画化され、世界的に大きな話題となった。

2009年にはTEDに出演、「創造性をはぐくむには」というテーマでプレゼンし、1300万viewと大反響を呼ぶ。