本の目次
第1章 なぜ、あなたは勉強で結果を出すことができないのか?
第2章 努力が水の泡にならない「結果の出る」勉強法
第3章 結果を出すための「やる気」を高める技術
第4章 結果を出すための「集中力」を高める技術
第5章 結果を出すための「継続力」を高める技術
書評
購入の決め手になったのは、本の“はじめに”の中で出てきた、一人の大学受験生の話でした。
【大学受験生の話】
その学生は、某大学に行くという目標がある一方で、受験勉強に身が入らないという悩みを抱えていた。
そんな時に受験コーチの池田潤(著者)さんは、その学生に、本当に自分のやりたいことは何なのかを尋ねます。
そうしたところ、その学生には、自分の行きたい大学が他にあるということが分かりました。
その時に目指していた大学は、“その子の両親が行かせたい大学”だったんですね。
自分の本音に気がついてからのその学生は、その日を境に勉強に取り組むことができ、晴れて自分の行きたい大学に合格できたという話です。
勉強ができない理由は、その子に能力がないのではなく、自分のやりたくないことをやっているから、やる気が出ない、良い結果が出せないんだということですよね。
そこが解らない親は多いのではないかと思います。ちなみに私の親もそうでした。
小学生の時に中学受験もさせられて、何校も落ちて、奇跡的に1校受かったけど、この時点で勉強が死ぬほど嫌いになっていましたし、中学生からはより勉強しなくなりました。
まぁ親の教育観については置いといて。。
30歳になるまで、池田潤さんのような方には出会わなかったので、ずっと自分は馬鹿なんだと思っていました。
大人になるまで、なぜやる気が出ないのか・勉強をしても継続できないのか、その本当の理由に気付かないと、
今度は、自分の本当にやりたいことさえ見失ってしまいます。
なぜ、見失うのか??
なにをやってもできないと思ってしまうから、やれることがない。
やれることがないということは、やりたいことを見つけられないということになる。
しかし、なぜ、自分がやれないのか、その原因が自分の能力以外のものだと判ったら、考え方が変わります。
自分は馬鹿じゃない。やれる。少しずつ自信がつきます。
自信がついたら、思考・行動が前向きになります。
本当の勉強の意味、勉強をする理由が解れば、勉強嫌いも克服できる。
私の場合は過去のトラウマから、勉強=大嫌いなもの・苦手なもの、というイメージを作っているだけだということに気付きました。
池田潤さんの本には、すごく単純・簡単な思考法や、すぐにできる・始められる行動などが書かれています。
それらを身に着けていれば、勉強をすることに力になってくれるものですね。
身に着けるといっても、ダイエットするより簡単なことなので、本当に誰でもできます。
それと、本の“はじめに”から“おわりに”まで190ページありますが、文章の書き方・改行の仕方が良かった。
私自身は上から下までびっちり文章と、結論が出るまで長々だらだら系の文章が苦手なので読みやすいし、解りやすかった。
さすが受験コーチですね。
おすすめしたい人
- 勉強ができない(苦手)と思っている人。
- 勉強しているけど良い結果が出ない人。
- 勉強に身が入らない真っただ中の人。
- やりたいことが見つけられない人。
- やりたいことはあるけど、なぜか継続できない人。
- 明るい未来をイメージできない人。
著者プロフィール・池田 潤さん
受験コーチ。京都大学法学部在学中に立ち上げた受験勉強法を書いたブログが話題となり、1日1万アクセスを突破。大学受験ブログランキングでは1年以上にわたりトップを走り続けるカリスマブログとなる。
読者からの要望に応える形で、インターネット上で指導を行う独自の自学自由型受験指導プログラム「受験コーチングプログラム」を立ち上げる。授業を一切することなく、コーチングの手法を応用することで受験生の心の内側からやる気を引き出し、受験生を「自学自習」のみで東大・京大・早稲田・慶應・上智・国公立大学医学部などに導く。
「偏差値が高い大学であればそれでいい」という既存の価値観とは違う、「その子が心から行きたい大学に行くべき」という考えの下、受験生が本心から歩みたい人生を歩めることを目的として指導に当たっている。
その応用範囲の広い独自の勉強法は英語力アップや資格取得を目指す社会人からも絶大な支持を受けている。
受験指導のみならず、大学生・社会人教育プログラムを設立。弁護士、税理士、公認会計士、薬剤師などの試験を受ける人たちの指導にも携わっている。(【勉強の結果は「机に向かう前」に決まっている】から抜粋。)
池田潤さんのHP
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